キーパーソンインタビュー
株式会社エフ・ピー・エス 代表取締役社長
堀昌司氏
音の環境を変える。
音の世界観を変える。
(更新日 : 2007.2.22)
薄くて軽いことが省エネにもつながる
──家電量販店などで平面スピーカーを見かけるようになって、へえー、テレビやパソコンのディスプレイだけじゃなく、スピーカーもこんなに薄くなるんだと感心していたんですが、平面スピーカーというのは、単に薄くて軽いというだけじゃなく、これまでの箱型スピーカーにはない、いろんな長所をもっているようですね。
「音を出す仕組みがまるで違っていて、出てくる音の波形がまるで違うんです。どう違うかは、言葉で説明するより図を見ていただいたほうがわかりやすいと思いますが、要するに箱型スピーカーから出てくる音波は波紋のような球面波になる。それに対し、平面スピーカーから出てくるのは津波のような平面波なんですね。この音波の特性を活かすことで、箱型スピーカーにはできなかったいろんなことができるようになるんです。 しかし、薄くて軽いということだって、単に薄くて軽いだけということではなく、スピーカーの歴史にとっては革命的なことなんですよ。箱型スピーカーは、大きな音を出そうとすると構造原理的にどんどん重くなり、筐体の容積も大きくなる。ということは、そのぶん、運ぶためのコストもかさむことになるんです」
箱型スピーカーから出る音波は球面波(右)で、上下左右に音の波が波紋のように広がる。これに対し、平面スピーカーから出る音(左)は、スピーカーの前方だけに進む。 |
──平面スピーカーのほうは?
「最大音量を規定するのは面の広さですから、小型スピーカーであれ大型スピーカーであれ、厚さは基本的にどれも同じで1センチ弱。重さも、同じ出力のユニット同士で比べたら箱型スピーカーの約5分の1になります」
──ホールなどの備え付けスピーカーなら運ぶのは一度ですみますが、イベントなどで使われる大型スピーカーとなると運送費もバカにならないわけですね。
「そういう大型スピーカーだけじゃなく、自動車に搭載されている小型スピーカーでも、ユニットとしては12キロくらいになる。それが平面スピーカーなら2キロ強ですむ。10キロ近い軽量化は、ガソリンの燃費効率にも大きく反映するはずです」
──スピーカーを内蔵するテレビやパソコンでも、平面スピーカーの採用によって軽量化や小型化が大きく前進することになりそうですね。
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