CSR×ESD で開発する研修〜次世代CSRとしてのサステナビリティ
株式会社熊谷組 × 立教大学ESD 研究センター
『企業と企業人のためのESD ガイドライン』
2011年1月18日(木)、東京新宿にある株式会社熊谷組(以下:熊谷組)本社ビル大会議室で、CSRセミナーが開催されました。タイトルはずばり、「熊谷組の未来づくり―次世代CSRとしての“サステナビリティ”」。熊谷組グループ社員30名が参加し、ワールドカフェなども取り入れながら、サステナビリティについて学びました。
このセミナーを、熊谷組CSR推進室とともに主催したのが、立教大学ESD研究センター(以下:研究センター)です。ESDが社会活動のなかで実質的に機能することを目標に2007年に設立。4つのチームで構成され、そのうちCSRチームは、
● 持続可能な社会づくりを進めるうえで企業の社会的責任(= CSR)の果たす役割は非常に大きい。
● そのCSR 推進のためには企業と企業に勤める人たちがESD のエッセンスを理解して活用することがとても重要である。
こうした考えのもと、2010年5月、『次世代CSR におけるサステナビリティ教育指針―持続可能な社会の実現をめざす企業と企業人のためのESD ガイドライン(以下:『指針』)』を策定しました。
3つの視点と3つのアプローチ
サステナビリティ=持続可能性の考え方は、さまざまな社会活動を行う上で(そこにはもちろん企業活動も含まれます)必ず念頭に置かなければならない“マスト”事項になりつつあります。その対応を怠ると、操業停止、訴訟、世評の低下、市場のシェア喪失、財務の悪化など、企業にとってさまざまなリスクにつながってしまうおそれが出てきています。ですがこれは逆にいえば、この考えを企業活動に積極的に取り入れ、そこで求められるものを開発し提供していくことで大きなビジネスチャンスになる可能性があるということ(ハイブリッドカーや省エネ家電など)。そこで、研究センターが策定した『指針』では、「サステナビリティを軽視すると生じかねないピンチを積極的に取り組むことでチャンスに!」をゴールに据え、
● 世代間の公正(今の私たちと未来の世代との公正)
● 世代内の公正(今を生きるすべての他者との公正)
● ヒトとヒト以外の生物との公正(自然との公正)
という3つの視点を持ち、
● 対話による新たな価値の創造
● 参加体験型の学び
● 地域固有の知恵の見直し
という3つのアプローチで、目指すべきゴールへの到達を図るとしました(下図参照)。
「『指針』ができて次のステップは具体的な教育プログラムとして提案していくことです」と、研究センターCSRチームの川嶋直さん。この日の熊谷組のCSR セミナーが、初めての実践となったわけです。

セミナーのプログラム〜 3つのテーマ
セミナーではまず、“COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)”や“ISO(国際標準化機構)26000”、“国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年”などのキーワードを紹介しながら、「今なぜサステナビリティか?」について参加者が情報を共有するところからスタート。後半は、「熊谷組の未来を考えてみる」と題し、
● 入社時から現在まで、環境についての意識や取組みはどんな変化がありましたか?
● 入社時から現在まで、地域、取引先の人々との関わり方はどんな変化がありましたか?
● 10年後、持続可能な社会の一員である熊谷組はどんな会社になっていたいでしょうか?
という3つのテーマについて、全員参加型ディスカッションの手法、ワールドカフェで、自由に意見を交わしあいました。
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