スローフードジャパンとは

スローフードとは
スローフードの主旨
スローフード運動は、バラエティ豊かな地域の食を再発見し、これを愉しみながら、人が豊かに、そして平和に生きていくうえで欠かすことのできない「食の喜び」を取り戻そうという運動です。
スローフードは世界共通の願い
1980年代に、イタリアでも「ファストフード」がチェーン展開されはじめ、大量生産、大量流通、食品添加物、遺伝子組み換えといった、「食の均質化」の波が次第に押し寄せていきました。そんな食に代表される画一的でせわしない現代生活に、「スローフードな食卓」から革命を起こし、もっと生き生きとした社会をとりもどしたい。それが、「スローフード」の哲学です。
ここ数年、「スローフード」という言葉が、日本でもようやく浸透してきました。さいわい日本には、国土の6割以上の山間部や多くの島々があり、多様な風土にそれぞれの食生活、嗜好、気候に適した豊富な食材、調理法が根づいています。こうした美味しくてバラエティ豊かな地域の食を、担い手とともに守っていきたいと考えています。
国境・言語・文化を越えた対話を通じて、「スローフード」も次第に、円熟味を増してきたといえます。そして、最初の国際大会となったパリ大会で 「1989年スローフード宣言」 が採択され、その後21世紀になって、ナポリ大会で新たに 「2003年スローフード宣言」 が採択されました。「スローフード」の哲学は、いまでも、世界を駆け巡るなかで進化を続けています。
私たちの使命
スローフード協会は、「理論」よりも「実践」、「現代社会への警鐘」よりも「新しい価値の創出」に力点をおいています。そして、世界中でそのイメージを共有し、哲学を行動に移せるための3つの使命をねりあげました。
食の源となる種の多様性を守る
さまざまな地方・地域にいきづく多様な食を認め合い、愉しむことが、「スローフード」の出発点であるという信念のもと、その源である生態系の多様性を保持していくこと。とりわけ、世界を大波のように包み込もうとしている食の均質化のなかで、消えかかっているすぐれた品種や伝統的な漁法・加工法を発見し、守っていくこと。
生産者と消費者とを結ぶ
質のよい素材を提供してくれる生産者と消費者とが、より緊密な関係をつくっていくことを通じて、すぐれた小規模生産者を守っていくこと。同時に、食べ物がその手間に見合う適正な価格で流通するようなフェアな市場をつくっていく。
味覚の教育
すぐれた素材や調理法への感性を育み、真に快適な食卓をとりもどすために、消費者の五感や好奇心を、食を通じて刺激する機会を提供すること。とりわけ、五感の発達期にある子供たちへの味覚の教育に目を向けていくこと。
相互に関連するこの3つの使命の根底には「スローフード」の考え方があります。これらのミッションは、スローフード運動にかかわるすべての会員の生き方や、世界中にある協会の活動の指針を表しています。
味の箱舟
味の箱舟がめざすもの
各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小さなつくり手による希少な食材がたくさんあります。「味の箱舟」(アルカ)プロジェクトとは、こうした食材を世界共通のガイドラインで選定し、プロモーション活動などの支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ろうというもの。大量生産・大量流通のなかで、世界を包み込もうとする「食の均質化」を「大洪水」に、未来の子供たちに残したい味を「箱舟」にたとえています。イタリアでは、すでに500以上の貴重な食材を「味の箱舟」に選定するなどして、取り組みを進めています。
日本でも、2003年に第1回の「味の箱舟」の調査を全国の各協会にお願いしましたが、それから2年間、予算の確保や推進体制づくりなどに手間取り、文字通り"スロー"なスタートになりました。ようやく2005年の4月に、選定を行うための「味の箱舟」学術委員会を開くことができ、2005年12月に日本で初めての「味の箱舟」認定を公表させていただきました。今後も、取り組みをさらに本格化していきます。
スローフードジャパンでは、「味の箱舟」の生まれる現場をみなさんに肌で感じてもらおうと、現地ツアーをはじめました。主催は、「味の箱舟」候補を推薦する協会です。わが土地こそは「味の箱舟」の宝庫、という協会は、どんどん手を挙げて下さい。
このツアーは、旬のおいしさを味わい、当地の会員と交流しながら、生産現場を知ろうというもの。普段は口にできない希少な食材を味わえるのは、会員さんだけの特権です。また、各地に広がる協会間での交流を進めるキッカケの1つにもなるかもしれません。普通のツアーでは決して体験できない、味をめでるスローな旅。「味の箱舟」プロジェクトがわからないという会員さんも、ぜひ参加して下さい。
今後も、「味の箱舟」プロジェクトに関連するいろいろなイベントを考えていきます。ぜひ、日本でも、真のローカリズムの風を吹かせながら、次々と「味の箱舟」を就航させていきましょう!!
認定品目
- 「八列トウモロコシ」
- 「雲仙コブ高菜」
- 「余目ネギ」
- 「安家地ダイコン」
- 「しょっつる」
- 「エタリ(カタクチイワシの地方名)の塩辛」
- 「米沢の雪菜」
- 「日本短角種」
- 「なれずし」
- 「長面の焼きハゼ」
- 「花作ダイコン」
- 「小瀬菜ダイコン」
認定基準
「味の箱舟」には、世界中の「味の箱舟(アルカ)」委員によって定められた5つの認定基準と3つの禁止事項があります。日本でも、それを踏まえながら、国内の「味の箱舟」学術委員会が中心になって認定品目を検討していきます。スローフード協会の各コンヴィヴィウムの皆さんが強い想いをこめて推薦するこれらの食品は、かけがいのない地域の宝物です。地元の皆さんや生産現場の人たちと手を取り合いながら、次世代に引き継いでいきましょう!
- ○5つの認定基準
1.その生産物が、特別においしいこと。
(この場合のおいしさとは、その土地の習慣や伝統を基準にすること)
2.その生産物が、ある特定の集団の記憶と結びついたものであり、ある程度の長い年月にわたって、その土地に存在した植動物の種であること。また、その土地の原材料が使われた加工、発酵食品であるか、あるいは、地域外からの原料であっても、その地域の伝統的製法によるものであること。
(この場合の記憶や年月は、現地の歴史に照らし合わせて判断する)
3.その地域との環境的、社会経済的、歴史的つながりがあること。
4.小さな作り手による、限られた生産量であること。
5.現在、あるいは将来的、消滅の危機に瀕していること。
- ×3つの禁止事項
1.遺伝子組み替えではないこと、遺伝子組み換え食品が生産の一部にも一切、関与していないこと。
2.トレードマークや商業的ブランド名がついてない生産物であること。
3.選ばれた後も、スローフード協会のロゴやかたつむりマークを、直接、食品に掲載してはならない。
コンヴィヴィウム一覧(支部)
スローフードジャパン
Slow Food
北海道・東北ブロック
- スローフード・フレンズ帯広
- スローフード八戸
- スローフード一関
- スローフード気仙沼
関東ブロック
- スローフード群馬
- スローフード埼玉
- スローフード・フィロソフィア東京
- スローフードすぎなみTOKYO
- スローフード・セントラルイースト東京
- スローフード横浜
北陸・中部・近畿ブロック
- スローフード越後
- スローフード若狭おばま
- スローフード伊豆富士山
- スローフード三重・鳥羽
- スローフード奈良
- スローフードなにわ
- スローフード播磨
- スローフード但馬
中国・四国ブロック
- スローフード広島
- スローフード愛媛
- スローフード高知
九州・沖縄ブロック
- おすすめ情報
-
- 東日本大震災 復興支援

-
今、わたしたちにできることは何だろう?
- 金環日食特集

-
5月21日!25年ぶりの金環日食
- eco検定
-
第12回eco検定申し込み登録が開始!
- 大人の社会“化”見学
-
大人の社会“化”見学 あなたの知らない企業の裏側を現場レポート!
- 生物多様性特集
-
生命溢れる美しい地球、その未来に何が待つのか、知ってください
- エコ×エネ・カフェ
-
これからの日本のエネルギーの未来を語ろう!
- 東日本大震災 復興支援
- 環境クイズ
- 環境用語集アクセスランキング
-
2012年04月のランキング 1 シェールガス 2 コージェネレーション 3 地球温暖化 4 ゴミ分別 5 京都議定書 6 絶滅危惧種 7 ハクチョウ 8 化学的酸素要求量(COD) 9 捕鯨 10 エネルギー問題 >>もっと見る
ヘルシーレシピ



