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| アメリカ開拓移民の宝物、ダッチ・オーヴンは、今でもヨーロッパ、アメリカの家庭で代々受け継がれる調理器具だ。食材の旨みをまるごと包むこみ引き出してくれる魔法の鋳鉄製鍋を使ったレシピをご紹介しよう。 |
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| ▲ダッチ・オーヴン |
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| ▲スキレット |
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| ▲キッチン・ダッチ |
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『ダッチ・オーヴン生活』
菊池仁志著 ピエトロ絵
日刊スポーツ出版社刊 1700円(税別)
著者・菊池氏は、ジャパン・ダッチ・オーヴン・ソサエティ会長であり、日本のダッチ・オーヴン界のカリスマ的存在。本書には、イチジクのホイル蒸しやクスクス、中華粥など国を選ばないダッチ・オーヴンのレシピが載っている。また、ダッチ・オーヴンの歴史や鍋としてのメリット、扱い方など、これ一冊あればこの鋳鉄鍋のすべてを知ることができる。 |
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ダッチ・オーヴンを知っているだろうか? 黒い鉄の塊のような鋳鉄製蓋付き鍋で、アメリカ開拓移民が西へ西へと旅する中で、常にキッチンの主役はこのダッチ・オーヴンだった。しかも、アメリカのカウボーイの間では、代々と受け継がれ、もう宝物のような存在だ。
起源は鉄の鋳物技術画が始まったころからで、オランダ人(ダッチャー)が売っていたことからダッチ・オーヴンと命名されたという。日本でもかつては岩手の南部鉄鍋に代表される鋳物のお鍋が家庭での主流だった。しかし、高度成長とともに熱効率が良く軽いアルミやステンレス素材にとって代わられた。
でも、正しい食、美味しい食卓を目指すのなら、やはり鉄分も豊富な厚鋳鉄素材はスーパーポテンシャルだ。しかも、日本の鉄鍋も良いが、ダッチ・オーヴンは日本の鉄鍋と異なり、しっかりとした蓋が付いている。この蓋が煮る・焼く・蒸す驚くほど簡単にやってのけ、素材の旨みを損なうことなくまるで一人のコックのように料理を仕上げてくれる。
私事で恐縮だが、これまで何度か和・洋・中の様々な有名シェフとこのダッチ・オーヴンを使い新しい料理企画の取材をしたが、みなさん一様に「このダッチ・オーヴンがすべての家庭に普及したら、私たちは出る幕がなくなる」と言わしめたほど。
さて、その有名シェフをうならせたダッチ・オーヴンの素晴らしい点を少し解説すると、まず、構造。蓋とボディが一体となっており、しかも鋳鉄の厚みがあるため、ガスレンジなど下部からの熱が鍋全体に伝わることで、ムラなく素材に熱を伝えることができる。しかも、炭火で仕上げたような遠赤効果もかなり期待できるわけだ。また、家庭用のキッチンダッチの蓋の裏には鋲のような突起がいくつもついており、これが、更に熱効率を高め、焼きムラを抑える働きがあるのだ。次にオーヴンと名の付くほどの鍋なので、ケーキやパンを焼いたり、七面鳥を丸ごと一羽こんがりと焼いたりするなど、オーヴンレンジなどを使わずに作ることもできる。もちろん、お米を炊いたり玄米を炊いたり、鍋料理やすき焼き、煙が出て困る秋刀魚の塩焼きなどもふっくらと仕上げることもできる。言ってみればできない料理がないほどだ。そして、なにしろ旨い。お水をはって野菜をゆでるだけでも味がちがう。焼き芋など作ろうものなら、その遠赤効果は石焼き芋を凌ぐほど。
また、単純な構造なので、ほぼ半永久的に使え、ヨーロッパやアメリカなどでは代々使われ続けているほどだ。最近は、フライパンタイプのスキレットなどもあり、調理が便利になった。このダッチ・オーヴンは少々重いため、主婦には敬遠されがちなのだが、使い手の想像力ひとつでどんどん新しいレシピが生まれる。そのあたりもこの鍋の愉しいところだ。今回は、ご飯離れしている子供たちに、とっておきの旨いレシピをご紹介しよう。
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シーズニングとお手入れ
最近はもうすでに使える状態で売っているものもあるが、本来は一度、シーズニングといってプレクッキングを行う。一度、たっぷりのお湯を沸かし、細かい鉄粉などを弾き出す。
その後、軽く水洗いし全体を乾かす。次に蓋と本体の内側にオリーブオイルなどを布やティッシュで万遍なく塗り、野菜くずなどを炒める。これでシーズニングは終了。次にお手入れだが、料理にもよるが、油粕などをとりオイルをふき取り、洗剤を使わずにたわしなどを使いお湯で洗い流す。その後、一度火にかけ、水気を吹き飛ばしたら、またシーズニングの要領でオイルを塗ってしまう。
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