エコ掃除という考え方 |

『天使(エンジェル)は清しき家に舞い降りる―クリーンハウス、クリーンプラネット「あなたの生き方が変わるエコ・マニュアル」』カレン
ローガン著 佐光 紀子訳 集英社 1600円(税別)
まさにエコ掃除のバイブル。訳者の佐光紀子さんは、エコ掃除のサイト「地球に優しい掃除のページ」の運営をされており、3月には、エコ掃除の本を出版されるという。発売が楽しみ。機会があれば、また紹介したい
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これまで、掃除といえば、まず掃除機をかけて、床用の洗浄液を使って、床を拭き、さらに水拭きをし、窓には窓用の洗浄液、壁のクロスにはクロス用の洗浄液、お風呂にはお風呂の、トイレにはトイレの…と行った具合に用途別の洗浄液をあるいは、スプレーし、原液を垂らし、モップに付けることで行ってきた。掃除=それぞれの洗浄液だったのである。塩素をはじめとする様々な化学物質を扱うので、手袋をしたり、窓を開けたり、換気扇を回したり。子どもたちも避難させなくてはならない。そんな掃除が常識だった。
人が住む家の掃除をするのに、そんなに化学物質ばかりを使っててもいいの? という疑問がエコ掃除の原点だろう。もちろん、毎日の台所仕事やバスルームで界面活性剤を使い続けることがいかに環境に負荷をかけているかという反省から石けんを使う人が増えてきたことともシンクロしている。
化学物質を一概に否定するわけではない。もちろん、諸々の化学物質がなければ、今の社会は半ば成立しないのも重々承知している。だが、現状で販売されている洗浄液に含まれている化学物質が、すべて100%安全とは言い切れないのも事実。後述のカレン・ローガンさんもその著書で書いているが、かつてDDTが世に出たときには、完全に安全だと考えられていたのだ。さすがに即効性の有害物質が現在われわれがスーパーで購入する製品に含まれているとは考えたくないが、10年20年と手肌や空気を通じて吸収される害までクリアしているわけでは決してないのだ。効き目を高めるために、いろんな化学物質を導入するのは、アメリカの方が上手らしく、アメリカのガラスクリーナーにはホルムアルデヒドや、アンモニアまで入っている(あるいは「いた」)そうだ。日本では、そこまでの物質を混ぜてはいないし、アメリカでもさすがに現在もホルムアルデヒドが使われているとは考えられないが、危険な物質は常に後から発見されるということだけは事実といえそうだ。
私が最初にエコ掃除とは、どんなものかを知ったのは2年ほど前に訪れた『地球に優しいお掃除のページ』というWebサイトだった。このサイトがオープンするきっかけになったのがカレン・ローガンさんの著書『天使は清しき家に舞い降りる』で、カレンさんの「酢」と「重曹」を基本に使った手作り洗浄液/剤はまさに目から鱗だった。重曹に関しては、料理用で購入した製品が、まるで汚れ落としの効用しか書かれていないので、店の人に何度も聞き返したという経験があるので、汚れ落としにも食用にも使える不思議な粉、という認識はあったのだが、酢で汚れが落ちるというのは、新鮮だった。素朴きわまりない感想で申し訳ないのだが。
「酢」の効用以上に、インパクトがあったのがカレンさんの著書のタイトルだ。『天使は清しき家に舞い降りる』。うーむ、そうかうちには天使は舞い降りないのだ。舞い降りないどころか、うちの散らかりようでは悪魔が舞い降りてくるかもしれない。そんな、よるべない不安に駆られつつも、その時の私は「こんな洗浄液もあるんだ」と、なんとなくやり過ごしていたのだった。今回、このエコ掃除特集の担当になったおかげで、当の『天使は清しき家に舞い降りる』をamazonで取り寄せ、エコ洗浄液も実践してみることにした。我が家の「エンジェル将来計画」である。これに関しては、4章でくわしく触れている。次は、体にいい掃除機を紹介していこう。
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