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♪悲しみも憎しみも全てを飲み込んで
今日もこの島は僕らを魅了する
でもね、この地に似合わないものは思い出と共に持ち帰って♪
と、彼らは歌う。
端的な表現に、多くの人は思わず胸に手を当てて我が身の行いを考えることになるはずだ。ただし、こうしたメッセージを激しく訴えるのではなく、たとえばこの曲ではスカ調の朗らかなリズムに乗せて表現してみせる。それが彼らの流儀だ。
「そういうことを強く歌うんじゃなくて、体はリズムに乗って揺らしながら、でも心の中には熱い気持ちがあるっていう、その伝え方がいちばん伝わるんじゃないかなあって思うんです」(新里)
そして、まずそのメッセージは、他でもない彼ら自身に向けられているから、とてもリアルに感じられるのだろう。
「歌を通して自分に杭を打つっていうか、あの曲を書いてからはゴミの問題は本当に意識するようになりましたね。書いちゃったら、やっぱり捨てられないじゃないですか。あんな曲を書いたのにオマエ何やってんだってことになっちゃいますからね(笑)」(名嘉)
しかも、歌うたび、演奏するたびに、その気持ちを新たにする。
「曲を作ったときの気持ちを歌うと思い出すんですよ。初心に還るっていうか」(新里)
もっとも、こんなふうに語りながら、しかし彼らは世の中の常識や堅苦しい考えにとらわれて身動きがとれなくなるようなことは決してない。それこそ、沖縄の自然のごとくおおらかなにゆったりと暮らしているようだ。
「Shunが書いてくる歌の気持ちだったりYuhei(宮里悠平)が書いてくる歌の気持ちだったり、それを歌っていくとやっぱりいろんな場面でしっかりしないといけないってことになってくるんですけど、でもそんなふうには考えないで、自由に、人として普通に生きるっていう。みんな同じ人だし、普通にしてるのが普通だから」(新里)
人として普通に生きる。なぜならば、普通にしているのが普通だから。こんなふうにシンプルに暮らしを成り立たせられるのが沖縄という場所なのだろうし、だからこそ彼らはどんなに疲れていても時間があればこの場所に帰ってくるのだろう。
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