地球にリスペクト! Vol.02

日常生活のなかの「自分なりの工夫」が気づかせること

TAKESHI KOBAYASHI 小林武史さん

 ところで、このap bankの活動は小林個人の感受性や生活にはどんな影響を与えているのだろう?

 「それはすごくありますよ。今度、KURKKUというプロジェクトを始めるんです。来年6月には神宮前に消費の現場を作るんですよ。デザイン、フード、グリーンという項目に分かれていろんなサービスを提供するんですが、お客さんがそこで生産者とのつながりをできるだけ意識しながらサービスを受けることで、結果エコレゾしていくような作業をやろうとしているんです。そういうことも含めて、僕のプライベートな生活や音楽作りにすごく跳ね返ってきています。食べることにしても何にしても、生活のなかで実際やってるわけですよね。たとえば、僕は泳ぐのが好きでよく泳ぎにいったりするんですが、泳ぐことが体にどんなふうに作用しているのか慌てないでゆっくり感じたりするようになったし、それこそシャワーのお湯を出しっ放しにしないとかスイミング・クラブで使うタオルを1枚で済ますようにするとか、自分なりの工夫みたいなことはやりますよね。で、日常生活のなかでそういうことをやってると、基本的には僕らは都市型の生活をしているわけですけど、そのなかで当たり前になってる合理的なことを良しとする感覚と根源的なところでスロウ・ライフ的な暮らし方が矛盾しているということを感じることがありますよね。やっぱり、資本主義とか都市っていうのは、合理性とか効率というものをどんどん上げていく方向に向かうから。とは言え、”いつかなんとか持続可能な社会を目指す人が増えていけばいいよね”って言ってるだけじゃなくて、どこかで「実践していく」ということについての僕の役割というものがあるんだろうなと思います」