

宮沢和史の音楽を聴いていると、かつてこの国の人なら誰でも見知っていたような風景が鮮やかに描き出されることがあるし、かと思うとこの世界のどこ でもないような不思議な景色をイメージさせることがある。あるいは、近未来的なデジタル・サウンドで激しく中枢神経を刺激する一方で、プリミティブなエ ネルギーに満ちあふれたグルーヴで聴く者の体を揺らせるのだ。まさに多彩な、独特のサウンドを携え、彼は日本中を、また世界を旅してまわる。
その旅を通して彼が感じた、この世界に対するリアリティーについて話してもらおう。エコロジーについて考えることはおそらく、この世界をリアルに感じることなのだから。
撮影:三浦麻旅子 取材・文:兼田達矢 |