vol.12 LOHASを知らない「ロハスな人たち」に囲まれて
知子グッドマンさん
Profile
神奈川県生まれ。東洋英和女学院大学社会科学部を卒業。中学時代にアメリカでのホームステイを経験し、大学時代は第二外国語として中国語を専攻、中国北京師範大学に短期留学する。2005年に結婚し、2006年アメリカ、ボールダーへ移住。アメリカ人の夫と共に「コロラドハウス」でエコツアーやホームステイなどを企画運営している。
資格:TEFL(コロラド州認定 Teaching English as a Foreign Language) 、宅地建物取引主任者、LOHASコンシェルジェ(NPOローハスクラブ認定)。
今回ご紹介するLOHASコンシェルジェは知子グッドマンさん。「治安が良くて、人が優しくて、街も綺麗で、美しい自然がいっぱいの良い街があるよ」ご主人のこの一言で、アメリカのボールダーに移り住むことを決め、その後に自分の住む街がLOHASの聖地…と知った。
ボールダーで学生時代を過ごしたご主人のサムさんと共にコロラドの魅力を日本の方に伝えるべく、エコツアーやホームステイを企画運営している。2008年4月には、NPOローハスクラブとコラボで、グリーンビジネス研修ツアーを計画している。
アジアへの憧憬は、ココロのモノサシを…
知子グッドマンさんが初めて海を渡ったのは14歳の時。アメリカ東海岸でホームステイを2週間、現地のサマーキャンプに2週間という日程で、それまで外国人と話したこともなかった彼女は数々の洗礼を受けたそうです。

インド、デリーの旧市街大通りで

インドの最も重要な巡礼地のひとつ、プーリーの漁村で

インド、バラナシの知人宅で夕食のお手伝い
ホームステイ先は外国人の受け入れにも慣れた裕福なホストファミリーで何もかもが夢心地でしたが、現実を思い知ったのは現地のサマースクールに参加した時。指導員はボランティアのハイティーンの学生が多く、二段ベットのあるキャビンで現地の子供たちと朝食から就寝まで大人がほとんど介在しない共同生活。「言葉も通じない内気な私には誰も興味を示しません。キャンプ中、あるグループのリーダー格の女の子が『洋服を借して』と言い出し、嬉しくてもちろん二つ返事で貸しました。次の日、私の洋服はドロドロに汚れて返却されてきました」。
それがイジメか、何だったのか、「私はきっとそんな屈辱的な状況下でも曖昧な笑顔を浮かべたりして何一つ主張も行動もしなかったのでしょう」そんな態度がさらに印象を不可解にし、原因究明できなかった自分への不甲斐ない思いは今でも覚えていて、14歳の彼女には「心のモノサシ」が一つしかなかったので結局分かり合うことも出来なかったのだといいます。
その後はアジアに関する歴史小説ばかりを読んで過ごし、大学では第二外国語で中国語を選択、北京師範大学に短期留学。在学中もアジアへの憧憬は強まるばかりで、インド・ネパール・シンガポール・マレーシア・タイなど、アルバイトで貯めたお小遣いで可能な限り旅をし、特にインドには何度も足を運んだそうです。
「町中には象の背中に荷物を括り付けて運んでいる人、リクシャーと野良牛の洪水、舗装されてない道を裸足で歩く、という光景がある反面、旧市街に隣接した新市街地には超高層ビル郡、ハイテク企業と高級ブティックが軒を連ね、全てが混沌。生と死のあまりの近さ、絶望的な貧富の差、様々な神が同居する無秩序の中の秩序、人を哲学的にせずにはおかない独特の空気が多感な年頃だった私を魅了して止みませんでした。『心のモノサシ』が急激に増えていったのはこの時期かもしれません」。
そんな旅の途中、当時仕事でシンガポールに住んでいたサム・グッドマンさんとマレーシアで出会い、「なにしろアメリカ嫌いな私だったので、その時は警戒心むき出しだったかもしれません。しかし、語り合ってみると彼とその家族・友人は私の間違った認識を覆す暖かみ溢れる人ばかりでした。その後はアメリカへも何回か旅をし、しっかりと自分の目でありのままのアメリカを見られるようになりました」。
ソーシャルライフゼロの社会人生活から脱皮

語学指導等を行う外国青年招致事業 (JETプログラム)のパーティで
大学卒業後、東京の大手不動産会社に入社。厳しいながらも充実した毎日でしたが、身体が先に悲鳴を上げました。「体調を崩してみて初めて自分を客観的に見れるものですね」3年経ち社会人としての自信も少しずつ着いてきたところで、ふと気づくと会社以外のソーシャルライフが自分には全くないことに愕然とし、「自分が思い描いていた人生はこうだったかな」と。
当時婚約中だったサムさんは、日米政府間教師交換プログラム(JETプログラム)で京都府に赴任しており、知子さんも彼の住む京都府北部の丹後地方への引っ越しを決めました。経営コンサルティング会社に勤務しながら、余暇には天橋立観光協会で「第7代目天橋立プリンセス」として広報活動のお手伝いをしたり、機織りの里に住んでいたことを活かし着物について学んだりし、改めて日本の伝統文化の素晴らしさに気づいた時期でもあったようです。
京都丹後の地で入籍し、これを機に文化交流の一端を担えるような仕事をこれからも続けられたらという気持で二人で事業を興すことを決意しました。
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