フェアトレードという「ブランド」 |
フェアトレードという言葉はすでに、日本語として定着した感はあるものの『現代用語の基礎知識』では、「公正貿易。生産者である発展途上国には環境保護と正当利益を保障し、消費者である先進国には必ずしも低価格ではないがその国独自の工芸品や産物を提供することを目的とする」とあっさりとした解説しか出ていない。
前半はほぼ正しいが、後半の「その国独自の工芸品や産物を提供することを目的とする」というくだりは、現状とは少し離れている。もちろん工芸品なども扱われているが、現在では例えば衣料品関連では、通常のショップで売られているものと変わらないものが増えている。オーガニックコットンのベビー服などは、ヨーロッパ製と言われても納得するようなものも多い。
さらに、その地域の人々の継続的な経済的自立を助けるのがフェアトレードの重要な役割というポイントにも触れられていない。
数行の解説に文句を付けても始まらないが、フェアトレードで流通される商品や、フェアトレードに関する考え方が、ここ数年で変わってきたことも事実。そして、そのフェアトレードを、工芸品や農産品の輸入という狭い定義から大きく飛躍させるうえで中心的な役割を担っているのが今回紹介するPeople
Tree、フェアトレードカンパニーという会社なのだ。
フェアトレード商品は第三世界で作っているから、多少作りが悪くても寄附と考えれば我慢できる、といった考え方はすでに過去のものになっている。現在では、通常のアパレルショップで売られ、フェアトレード商品と知らずに購入されるといったことも起きている。途上国の人々を支援したいという思いから、フェアトレード商品を購入するという意識の高さも必要だが、フェアトレード商品が日常の生活の中にとけ込んでいくということも、需要が増えていくためには不可欠なこと。 |
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| 店内にはいると、特別フェアトレード専門のショップだとは感じない。もちろん品質も申し分ないつくりだ |
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