フランス

新・子供王国、フランス

 再び、ベビーブームが到来し、パリは、かつてないぐらいに子供用のブティックや、ブランドに溢れている。小さな子供を乳母車にのせて、シャンゼリゼやサントノーレを闊歩しているお母さんも、もう少しも珍しくはなくなった。大人の街というイメージが強かったパリだが、子連れでも、もはや遠慮はいらなくなった。今回は、子供に優しい街に変わりつつある街の様子を御紹介します。




ヨーロッパで子供が多いのは……?


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パリでは、乳母車をひくお母さんが目に付く。

 90年代は、戦後のフランスで、最も出産が低い年代だった。それだけに、パリの街にも子供っぽい色はほとんど反映されていなかったのだが、2000年に入ってからは、出産率がたて続けて上昇しているという。ちなみに、ジェラール・メリメ著の『Franscopie』によると、2001年の新生児数は、775000人。1994年の711000人に比べて6万人も多いという。統計によれば、田舎や地方よりも、パリの出産数が増加しているという。しかも、フランスは、ヨーロッパの中では現在もっとも出産率が多い国(アイルランドと同じ割合で)になっている。パリは、ヨーロッパでも指折りの子供王国になりつつあるらしい。





公園に行こう!


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芝生の上で遊ぶ仲良し兄弟。

 大人の街というイメージが強かった90年代とは裏腹に、子供の街という側面が強くなりつつあるパリ。例えば、公園に行けばすぐさま、それを感じることができる。リュクサンブール公園、チュルリー公園には、アトラクションやポニー・クラブが用意されているが、一番のお薦めは、ジャルダン・ド・アクリマタション。ブローニュの森の一角にあるこの公園は、シックな子供のための遊園地。日本の遊園地のような浮ついたカラーは一切なく、大人も楽しめるほどのセンスがある公園だ。

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パリの子は、あまりディズニーランドが好きではないようだが、わざわざディズニーに行かなくてもこの公園で充分楽しんでいる。動物園も、カフェテリアも、チケットから、何から何まであくまでも良き古きフランスが反映されている。それもそのはず、この公園を作ったのは、ナポレオン3世。1860年から存在する公園なのだ。

 この公園のセンスの良さは、下記のオフィシャルHPでも見てとれるはず。
http://www.jardindacclimatation.fr/





プチ・パリジャン風ヘアスタイル


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 髪の毛を切られるのが嫌いな子も多いはず。でも、パリには、オスカーがいます。オスカーは、子供専門のカリスマ美容師。雑誌や宣伝の子供モデルのヘアの大半を手掛けているのは、彼。パリ6区のヴァヴァン通りに子供専門ヘアサロン『オスカーの国(Au pay d'Oscar)』を開いて13年になる彼は、最近、2つ目のお店をブローニュにオープンしたばかり。おもちゃ、塗り絵、本、ジュース、綿菓子……と、子供のために、いたれりつくせりの用意がされているサロンは、大人にも大人気。サロンのインテリアは、オスカーとRADI DESIGNERSのコラボレーションによるオリジナル家具。

 80年代後半に「天安門風シノワ・ヘア」を子供の間で流行させ、90年代には「ポール・ニューマン風ヘア」を男の子たちの間で流行らせた。
http://www.aupaysdoscar.com

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カリスマ美容師オスカーはとにかく子供好き




子供のためのレストラン増加


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子供のためのコース(ムニュ・ダンファン)を食べるコタオちゃん、4歳。

 気が効いたカフェやレストラン、ビストロでは、ムニュ・ダンファン(お子さまメニュー)なるものを導入し始めている。例えば、前菜にサラダ、メインはステーキ&フレンチポテト、デザートにヨーグルト……といったようなセットで6ユーロ〜10ユーロが相場なっている。日曜日のブランチは、子供のためのビュッフェ・コーナーを設けているレストランもあり、 値段も多少高くなる。モンマルトルには、なんと、子供のためのカフェもオープンした。

 モンパルナスのホテル、メリディアンのレストランでは、毎週日曜日のランチタイムに、レクレーションのお兄さんやお姉さんがやってきて、ゲームやら、お話やらをして子供たちをあやしてくれる。その間、大人たちはしばし子供から解放されてゆっくり食事を楽しむことができるのだ。

 以前は、子供を連れていくと嫌がられることもあったパリだが、今は、段々と改善されてイタリアのように子供を受け入れる姿勢になっているようです。





新ブランドがいっぱい!


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話題のブランド『wowo』を着る3歳半のポール君。胃のなかに、ケーキやジュースが入っているイラストが、かわいい。

 新しい子供服ブランドが、次々に誕生している。 なかでも、注目すべき勢いで伸びているフレンチ・ブランドが、「wowo(ウォウォ)」だ。デザイナーは、3児の母のエリザベット・ルランさん。アパレルメーカーのデザイナーだった彼女は、5 年前に自分のブランドの子供服の作ることを決意し、2年前に念願のブティックをオープンした。wowoの服は、Tシャツなどを基本にしたシンプルなものが多いが、色使いが洒落ている。でも、長袖のTシャツが、40ユーロからと値段は高め。でも、アメリカやイギリス、ギリシャのお母さんたちがひっきりなしに買っていくそう。日本でも、新宿の伊勢丹で購入できるようになった。

 
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 その他、子供のためのハイプなセレクト・ショップ「notsobig」も要チェック。アート作品と見間違えるような子供グッズや用品を揃えたお洒落なお店だ。たとえば、写真のBen Vautier(ベン・ヴォティエ)風よだれかけは、「ママ大好き」と書かれていて、「パパ大好き」とセットで購入する親馬鹿カップルが後を絶たない(12ユーロ)。





結論として


 フランスでは、今年の秋から、子供のためのシックなファッション雑誌が2誌スタートしました。ひとつは『Milk』。もう片方は、『Extra Small』。子供関係のマーケットは、これからも伸びて開拓されていく傾向にあるようです。そして、子供に優しい、子供の未来を考えた街にパリがなってくれることを期待します。

 16回に渡る、パリのエコライフ&スローライフの記事を読んでくださって、どうもありがとうございました。

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