車のいない街!〜ノーカーデイ

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今年は、9月22日が土曜日にあたったため、通勤や業務用の車というよりは、休日のレジャーや買い物用の車を見直すという実験にはなったようです。土曜日は、もともと平日より交通量は少ないですが、実感としても、少な目のような感じはしました。こちらでは、日曜日は、デパートも個人商店も全部閉まり買い物が出来ないので、土曜日は、買い物客で市内中心部の駐車場は、混雑します。どこも行く予定がなかった家族連れが、市内で行われている行事をきっかけに、物見遊山で無料のバスに乗って街まで遊びに出かける、という意味では、土曜日の実験も良かったかと思います。
とはいえ、認知度はまだまだのようで、バス停では、動かない券売機を前に何度もお金を入れ直し、「今日は、ノーカー・デイで乗り物がただだから、機械が止まっているのよ」と互いに教えあう姿も見られました。
市内では、これをきっかけに、車と健康の関係を訴えたり、ソーラーカーの利用推進や、カーシェアリング、車に一人で乗らずに同じ方向の人が一緒に乗る運動など、様々な試みが紹介されていました。
何事にも、賛成、反対の意見はあるものですが、たくさん印刷物を配布したりしている割には、成果が少なく、紙の無駄使いではないか、車を進入禁止にすると、買い物客が減るのではないか、などの意見もあるようです。今年から、商店の買物の割引サービスなども始めたのは、そのあたりの声に応えるための実験だと思われます。
ジュネーヴ市によると、市内の各調査地点で、いつもの土曜日と比較して、10数%の車の交通量の減少が確認されました。また、空気の汚染度の数値も、日ごろを下回っていたそうです。
一番交通量が減ったのが、ジュネーヴとフランス領のアンヌマスを結ぶ道路で、23%の減少。街の中心を通るモンブラン橋でも、14%減り、これは1時間あたり600台の減少に相当します。
一方、公共交通機関の利用状況をみると、12〜14時の間には、いつもの土曜日の40%増の乗客があったそうです。
ジュネーヴ市交通局の責任者クリスチャン・フランジーノ氏によれば、「車自体が問題なのではなく、合理的ではない車の使い方に問題があります。
ジュネーヴでは、距離が近いのに車に乗る人がとても多い。市民に、短い距離は、歩いていくようにさせることが必要です。」とのことです。
スイスの都市の平均値を見ると、60%の世帯が車を持っていますが、ジュネーヴは、73%と高くなっています。国際都市といっても、目抜き通りもすぐ終わってしまうような小さな街です。我が家もそうですが、街の中心部のレストランやコンサートホール、美術館などが、徒歩圏内の居住者がたくさんいます。いくら小型自動車に乗っているからといって、みんなが自転車代わりに使えば、環境汚染が進むのは、当たり前の話でしょう。
けれども、街のはずれの国際機関に通う人や、1時間に1〜2本しかバスのない住宅街に住む人の通勤用としては、車は必要不可欠のものとなっているようです。
個人的には、町の中心部に車の進入禁止ゾーンを広げていくことは、大賛成です。そもそも道が狭く、市内を走るには、小型車が欠かせないような街なので、歩行者天国にしたほうが、街の中心部の活性化にもつながるような気がします。
始まってまだ数年のこの運動が、来年以降、どんな風に発展していくのか、成功を祈りたいと思います。 |
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