| それは、私たち人間のような生き物でも同じことである。
普段、食べている肉料理、魚料理など、普通に食べることができている料理に仮に牛がいなくなってしまえば、当然ながら牛肉を食べることはできなくなる。マグロがいなくなってしまえば、トロや赤身といったおいしいお刺身も当然のことながら食べることができなくなってしまう。あまりにも現実離れした話をしているが、それぐらい生活にとっても身近な問題であることを理解してもらうために例としてあげた。しかしながら、数十年後、数百年後にはもしかするとそのようなことが本当に起こりうるかもしれない。
牛は牧草を食べ、成長する。その牧草は肥沃な土壌と豊富な日光や水分がなければ成長はしない。肥沃な土壌とは、落ち葉等を土中の微生物の働きにより有機物となった土壌のことだ。仮に土中の微生物が極端に減少したとしよう。すると肥沃であるはずの土壌が十分の状態ではないために、元気に育つはずの牧草も育ちが悪い。栄養源が少ないその牧草を食す牛も当然のことながら不十分な成長になる。もしくは極端に言えば、成長せずに死んでしまうかもしれない。すると、私たちが普段食べている牛肉も今とは違う状況になってしまうだろう。
ちょっと極端なたとえではあるが、このように生物独自で生きることができるわけではなく、個々の役割がつながり、生物として存在することができている。これが「生態系」と言われるものである。先ほどの車のようにここに1つでも欠けることがあれば、そのつながりが成立しないのだ。 |