地球温暖化による影響は、途上国だけでなく先進国においてもすでに顕在化しており、今後、社会・経済に甚大な影響を及ぼすおそれが高いと言われています。
たとえば熱波、酷暑、洪水、台風といった極端な気象現象の頻繁な発生、また、ヒマラヤやアルプスなどの氷河後退、動植物の生息域の移動などの世界的な環境の急激な変化などが報告されています。
現在、地球温暖化はどこまで進んでいるのでしょうか。また、今後それが私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
ここまで来ている、地球温暖化
■今世紀末には最大で6.4℃上昇?!
21 世紀末(2090 年から2099 年)の平均気温上昇は、このまま化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現する社会では、なんと最良予測では約4.0℃、最悪の場合は6.4℃と予測されている(1980 年から1999 年までと比較)。

出典) IPCC第4次評価報告書
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
■平均海面水位上昇は最大で59cm上昇?!
海水面の平均は20世紀の間に10〜20cmも上昇しました。そして今世紀末、最悪の場合、平均海面水位上昇は最大で59cmと予測されている。
すでに海抜が低いツバルは近年、潮の高いときには地中から海水が湧き出し、畑に侵食して主食であるキャッサバ・タロイモといった作物が被害を受けたり、井戸水に海水が混じることで水不足を引き起こし、すべての生活用水を雨水でまかなわなければならないという状況になっています。

出典) IPCC第4次評価報告書
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
■豪雨が増加し、対策費は1兆円増
大雨による洪水被害が、世界各国で増えている。日本でも2030年には、豪雨増加による河川のはんらんで被害額が現状より年間1兆円増えるほか、東京、大阪、伊勢湾岸と西日本で高潮による浸水が2万9000ヘクタールに及び、52万人が被害を受けるなど甚大な災害が起きる可能性があると推定されている。
■世界遺産の白神山地も失われる
ブナ林は、日本を代表する天然林だ。白神山地は、世界的に稀有の大面積のブナ林が保存されている点から、1993 年に世界自然遺産に登録された。しかし今世紀半ばにはブナ林が現在の44%と半分以下の面積に減少し、西日本や本州の太平洋側ではほとんど消滅。世界遺産の白神山地のブナ林も、今世紀末ごろにはなくなってしまうと推定されている。
植物の植生帯は気候に対応している。そのため気候変化が植物の分布へ与える影響は深刻だ。

■健康への影響も出る
地球温暖化により、夏季に気温が高くなる頻度と期間が増加すると、熱中症や光化学スモッグによる死亡リスクも増大。気温が一層高まる2100年には、感染症のデング熱を媒介するネッタイシマカが、千葉県南部まで北上するとの予測も。また、現在存在している多くの健康問題の発生率、範囲、季節性を悪化させるだろう言われている。動植物だけでなく、人間の健康も脅かされるのだ。
■北極海の海氷が消滅
20世紀後半、地球上の多くの氷河は大幅に後退しました。そして今世紀後半までに、北極海の晩夏における海氷がほぼ完全に消滅するとの予測もされています。
【私たちの行動で変わる、未来の世界】
昨年、国連の下部組織であるIPCCは地球温暖化の現状がかなり危機的な状況にあることを世界に報告するとともに、20 世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどが、人間活動に伴う温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性が非常に高いと結論づけました。そしてその中で温暖化の原因は人間に起源の温室効果ガスの増加であることがほぼ断定されています。
地球温暖化を防ぐターニングポイントは今、この時です。そしてその鍵を握るのは今、地球に生きている私たち。こうしている間も「温暖化」は進んでいて、私たちの努力で地球の未来の到達点が左右されるのです。私たちに何が出来るのでしょうか?
(参考)
- 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4 次評価報告書第1 作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について
- 気象庁
- チーム・マイナス6%
- 温暖化影響総合予測プロジェクトチーム地球温暖化「日本への影響」-最新の科学的知見-
- 環境goo |
- トピックス |
- 北海道洞爺湖サミット特集

