



京都議定書の発効以来、排出権取引に関する話題を目にする機会が多くなってきました。しかも、国同士だけでなく、企業が積極的に取引市場への参入を表明しているようです。「排出権って何?」という素朴なギモンから、取引の仕組みまでお答えします。
「ハイシュツケン」に「キョウドウジッシ」・・・。温暖化って難しいわ。
エーコさん、何を悩んでいるの?地球温暖化については勉強したばかりじゃないかニャ。ぼくもうおなかいっぱい。
この間のは基本中の基本よ。会社の同期の子が、去年できた排出権取引を担当する部署に異動になるので、私に「エーコは環境に詳しいんでしょう、教えてくれない?」って聞いてきたんだけど、調べれば調べるほどどう説明したらいいか悩んじゃって。

環境でお悩みならわしの出番じゃな。教えてしんぜよう。排出権は、地球温暖化の原因とされるCO2など温室効果ガスの総排出量について、それぞれの国に許容された量のことじゃ。排出枠とも呼ばれる。排出権取引とは、この排出権を先進国間で取引する制度で、企業や国が一定以上のCO2の抑制に成功したり、反対に目標数値に足りなかったりする場合に、その抑制超過分と不足分とを市場で取引する仕組みじゃ。京都議定書で、「共同実施」(JI)、「クリーン開発メカニズム」(CDM)などといっしょに導入された「京都メカニズム」の一つだカニ。「排出量取引」とも言われておる。
さすがカニ博士。詳しいニャー。でも、CO2ってガスだよね。取引するって、ボンベに入れて売り買いするの?
そんなわけなかろう!人の話をよく聴くカニ。ガスを取引するのではなくて、ガスを排出することのできる量を、権利や排出枠という形に置き換えて売買するのじゃ。では、もう少し詳しく説明するカニ。
図 排出権取引の仕組み
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