環境用語集 〜環境について調べる〜
地球温暖化(Global Warming) Q&A解説
Q: 地球の温暖化のメカニズムは?
温室効果ガスはなぜ地球の大気の温度を上げるのだろうか?
A: 地球温暖化とは、大気中の二酸化炭素(CO2)など熱を吸収する性質を持つ温室効果ガスが、人間の経済活動などに伴って増加する一方で、森林破壊などによりCO2の吸収が減少することで、地球全体の気温が上昇する現象だ。地球には、太陽から光と熱が届いていて、そのエネルギーは地球の表面近くで1?あたり約1380Wにもなる。このエネルギーにより地球は温められるが、その温められた熱は、赤外線として宇宙空間に放出される。その時、地球を取り巻くCO2やメタンなどのガスによって赤外線が吸収されることによって、地球の大気の平均気温は15度に保たれている。もしCO2などの温室効果ガスがなければ、マイナス18度にまで下がってしまうといわれるが、逆に温室効果ガスが増えすぎると、宇宙に放出される熱が減って、地球の気温を上昇させてしまう。これが、温室効果ガスが地球の大気の気温を上げる仕組みだ。IPCCの第4次評価報告書によると、世界全体の平均気温は2005年までの100年間で0.74度上昇した。また、21世紀末の世界平均地上気温は、最悪の場合、4度上昇すると予測している。地球温暖化が進むと、海面水位の上昇など、自然環境や人間社会に悪影響を及ぼす。
Q: 地球温暖化の日本への影響は?
地球が温暖化すると日本にはどんな影響が考えられるのだろう。
A: 2008年5月、環境省は、地球温暖化の日本への影響に関する研究成果を公表した。それによると、日本にも比較的低い気温上昇で厳しい影響が現れ、その影響は地域ごとに異なり、分野ごとに見て、とくに脆弱な地域があることが明らかになった。具体的には、1) 水資源については、豪雨の頻度や強度が増加し、洪水の被害が拡大し、土砂災害やダム堆砂が深刻化する。また、水道の浄水費用が増加する。さらに、積雪水資源が減り、北陸から東北の日本海側で代掻き期の農業用水が不足し、降水量の変化によって九州南部と沖縄などで渇水のリスクが高まる。2) 森林については、ブナ林・チシマザサ・ハイマツ・シラビソなどの分布適域が激減し、21世紀中頃以降、白神山地はブナの適地ではなくなる。また、1度から2度の気温上昇により、マツ枯れの危険域が本州北端まで拡大する。3) 農業については、コメの収量が北日本では増えるものの、近畿以西の南西日本では現在とほぼ同じかやや減る。また、コメの品質が低下する。4) 沿岸域では、海面上昇と高潮の増大により、浸水面積や人口の被害が増加。とくに、瀬戸内海などの閉鎖性海域や三大湾奥部で、むかし開発された埋立地やその周辺で浸水の危険性がある。5) 健康については、日最高気温の上昇に伴い、熱ストレスによる死亡のリスクや、熱中症の患者発生数が急激に増加し、とくに高齢者へのリスクが大きくなる。また、気象変化による光化学オキシダントの発生が増加する。さらに、デング熱やマラリア、日本脳炎など、蚊が媒介する伝染病の分布可能域が拡大する。
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