ボランティアのネットワーク化や職種新設も
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生態園の中で、地味ながら分かりやすい解説方法として光っているのが、「野外ハンズオン展示」と呼ばれる展示手法だ。ハンズオンは、来園者が文字通り自ら「手で触れて」楽しみ、理解できるような展示のことで、アメリカでは参加体験型の展示手法として数十年の歴史を持つ。
園内にあるハンズオンの数々は浅田さんらスタッフの手によるもの。扉やふたに「ここの温度は?」などの質問があり、答えは開けないと分からず、来園者が思わず手を伸ばしてしまう仕掛けが、単なる標識と一線を画している点だ。
また、園内では哺乳類の生息調査も行われていて、いわゆるけものみちには自動撮影カメラも置かれている。最近はタヌキだけでなくハクビシンのような外来種も出没していて、この新しい房総の森にも植生や生態系の変化が忍び寄っている現実が見えてくる。
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| 生態園にはいつの間にか外来種も(写真はハクビシン) |
このように、ボランティアの力やスタッフの努力により充実しつつある生態園だが、浅田さんは今後の課題として、パートナーの数を増やしたいと話す。「中心的に活動する人は現在20人強なので、少なくとも全体で60人ほどになってほしいところです」。
また、今後は、展示物をつくるパートナーを新設することも検討している。「森の中でハンズオンをつくってもらうなど、楽しみながら自然を楽しんでもらえるようにしたいですね」(浅田さん)。さらに、ボランティアからは交流の場を求める声が強いため、パートナーのネットワーク化も検討しているほか、シニア向けイベントの充実や、来園者自身がつくり手として参加する企画も検討中だ。
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| 「森の楽しみ方や遊び方をたくさんの人に知ってもらいたい」と話す浅田さん |
「今は森の楽しみ方や遊び方を知らない人が多いので、生態園に来たり、パートナーとしてボランティア参加したりすることで、子どもだけでなく大人にも自然について学んでほしいと思います」と浅田さんは話す。
生態園パートナーとして自然観察を手伝うのもよし。その手を借りて動植物に触れてみるのもよし。自然との付き合い方を忘れた現代人にとって、小さくとも五感を刺激する身近な森は、原体験を得られる貴重な場となるだろう(レポート、写真=後藤隆/ViVa!コンテンツマネージャー、写真提供=千葉県立中央博物館)。
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