荒川流域で河川清掃に取り組む
「荒川に行ってみませんか。そこには、街なかとはちがった新しい発見や、楽しい遊びが見つかります。荒川は、少し気をつければ決して危険な場所ではありません。そこは自然の宝庫であり 子どもたちにとっては遊びの楽園となるところです」(「荒川遊学ガイド」より)。荒川でのゴミ拾いと、干潟での調査を通した生き物との触れ合いを続けているNPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム(代表理事=野村圭佑氏)の活動は、子ども、大人の別なく、地域の豊かさを再発見することにつながっている。
(記事提供元:ボランティアとNPOのコミュニティサイト ViVa!)
|
荒川は、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)を水源とし、埼玉県と東京都を経て東京湾に注ぐ、全長173kmの一級河川だ。流域内人口は930万人(国土交通省調べ)にも及び、首都圏にとって大きな意味や役割を持つ河川の一つとなっている。荒川クリーンエイドは、その荒川の主に下流域で、河川の清掃などの活動を行っている。
クリーンエイド運動は、日本で1990年に始まったビーチクリーンアップに端を発し、名称としては1993年から多摩川で行われていたクリーンエイドに由来する。海や河川を問わず、水辺環境でのゴミ拾いは以前から行われていたが、ゴミを拾いながら調査する手法は、ビーチクリーンアップが事始め。「海のゴミ=川のゴミ」という着想から、より発生源に遡っての取り組みとして、多摩川で行われていたものを応用。1994年、荒川放水路(現在の荒川)に水が通ってから70年という節目を記念しつつ、荒川でも行われるようになった。
主に下流域で行われるとは言え、クリーンエイドの活動規模や範囲は広く、昨年は春・夏合わせて66会場で実施。中流や支流も含まれる。最も上流の熊谷市・新久下橋〜荒川大橋〜熊谷大橋付近では、全会場内でも最も規模が大きく、参加者数も1,700人を数えた。一方、最も下流で行われたのは、東京湾に面する葛西東渚会場となっている。
昨年春は16ヶ所で行われ(3ヶ所は雨天中止)、1,328人の参加者が集まった。一方、10月初旬からの2ヶ月間では、50ヶ所で計8,704人が参加。参加者は荒川の流域住民をはじめ、小・中学生や高校生、大学のボランティアグループから、ボランティア、高年齢者層までさまざま。
また、ここ数年、メーカーや金融業などの企業が積極的に参加するケースが増えていて、CSR(企業の社会的責任)の先駆けとして特筆される。参加者増について、情報関係やホームページを担当している理事の冨田行一さんは、「インターネットによる情報提供を充実させた成果だと思います。また、子どもたちについては総合学習がきっかけで興味を持ったという事例が多いですね」と話す。
|
 |
| 荒川は首都圏にとって大事な河川の一つだ |
 |
| あらゆる種類のゴミが捨てられている(新荒川大橋付近の干潟で) |
 |
| CSRの一環として取り組む企業も(三井住友銀行新入社員研修で) |
|